乾燥する季節になると、手荒れが原因でiPhoneの指紋認証が上手く働かなくなることがよくあります。特に冬場はこの問題に悩まされる人が増えてきます。
実は、私自身もその一人で、手荒れによる指紋認証のトラブルを解決する方法をいくつか見つけましたので、共有したいと思います。
手荒れによるiPhone指紋認証の6つのトラブル対策
手荒れがひどくて指紋認証が反応しない時の対応策を6つ解説します。
1.保湿クリームを活用し、指の水分を調整する
手荒れ対策として保湿クリームを使うことは非常に重要です。ただし、クリームを塗った状態でスマートフォンを操作するのは避けたいと感じる人もいるでしょう。その場合は、指先をさっと水で濡らしてからよく拭き取り、その後に指紋認証を試してみてください。または、指先に息を吹きかけて軽く湿らせる方法もあります。これらの方法により、指紋認証の精度を向上させることが可能です。
これらの方法で完全な解決にはならないかもしれませんが、試してみる価値はあります。特に乾燥がそれほど酷くなければ、これらの対策でTouch IDがスムーズに機能するようになる可能性が高いです。
2.ホームボタンの定期的な清掃
ホームボタンの汚れは指紋認証の精度に大きな影響を及ぼします。特に保湿クリームを使用すると、その残留物がボタンに付着しやすいため、注意が必要です。認証エラーが多発する際は、柔らかい布でホームボタンを優しく拭き、清潔に保つことが効果的です。この簡単な手入れだけで、指紋認証の反応が向上することがあります。
3.液晶フィルムの位置の確認と調整
液晶フィルムのズレも指紋認証のエラーの一因となります。特にフィルムがホームボタンを覆ってしまっていないかを確認し、影響がある場合は正しく位置を調整してください。Touch IDはホームボタン全体を感知するため、フィルムの位置ズレは大きく影響します。フィルムを貼り直すか、干渉するケースを外すと改善されることがあります。
4.手荒れ時の指紋登録の見直し
iPhoneでの指紋登録は最大5本まで可能です。手荒れによる認証失敗が頻発する場合、荒れた状態の指を新しく登録すると良いでしょう。また、荒れていない別の指を登録するのも一つの方法です。このように指を再登録することで、認証精度を改善することが可能です。
5.Touch IDの再登録手順
- 「設定」アプリを開き、「Touch IDとパスコード」を選択します。
- パスコードを入力後、「指紋を追加」をタップします。
- 画面の指示に従い、指をセンサーに置き、必要な操作を行います。
- 登録完了後、「続ける」をタップし、登録した指紋の名前をわかりやすいものに変更できます。
6.指紋登録時の角度と位置の最適化
指紋を登録する際は、指の腹部だけでなく、端や側面も含めて登録することが重要です。登録と使用時の角度や位置が異なると認証に失敗しやすくなるため、さまざまな角度から指を登録すると効果的です。これにより、どのような持ち方でもスムーズにロック解除が可能になります。
手荒れによるiPhone指紋認証トラブル時の代替手段
手荒れが原因でiPhoneの指紋認証が使えなくなった際の、代替認証方法をご紹介します。
Touch IDをオフにしてパスコードを使用する
指紋認証が続けて失敗した場合、自動的にパスコード入力画面に切り替わりますが、初めからパスコードのみで操作する方法も選べます。
以下の手順でTouch IDを無効化してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Touch IDとパスコード」を選択します。
- パスコードを入力し、「iPhoneのロック解除」をオフに設定します。これにより、ロック解除時に指紋認証が求められなくなります。Apple PayやApp Storeでの認証も同様に無効化できます。
次世代iPhoneでの顔認証システムへの移行
次に機種変更する際には、顔認証機能(Face ID)が搭載されたモデルを選ぶのも一つの方法です。
Face IDは手の状態に左右されず、iOS 15.4以降のバージョンではマスクをしていても顔認証が可能です。コロナ渦以降、マスクを付けた状態での顔認証もできるようになったので、とても便利です。
指紋が変わるのか?手荒れ後の指紋認証の影響
指紋は個人固有のもので、通常は変わりません。
成長過程で指のサイズは変わりますが、指紋のパターンはそのままです。手荒れによって一時的に指紋認証が効かなくなることがありますが、肌が回復すれば認証機能も正常に戻ります。
ただし、深い傷がある場合は指紋が変わることもあります。
手荒れ時のiPhone指紋認証対策まとめ
スマートフォンのロックが解除できないという日常のストレスを解消するため、指紋認証が困難なときの対策をまとめてみました。
保湿クリームの使用、指紋の再登録、ホームボタンの清掃等、6つの解決策を紹介したので、取り組みやすい方法から試してみれば良いでしょう。
また、指紋認証より手軽で便利な顔認証方法の導入についても検討してみてください。これらの対策により、日常の操作がスムーズになることでしょう。