月の「初旬(上旬)」「中旬」「終旬(下旬)」という区切りは、一見便利ですが、しばしばどの期間を指すのか曖昧です。
この記事では、これらの期間が具体的にどの日からどの日までに該当するのかを明確にします。
各旬を使うシーン
職場や学校などで●旬を耳にするシーンは次のような感じでしょう。
- 初旬(上旬)
「企業のプロジェクト管理で、月初めのスタートが一般的です。
例えば、「初旬に新しいキャンペーンを開始する予定です」と会議で発表する場合、チームは月の1日から10日の間に具体的な活動を開始することになります。 - 中旬
教育機関での試験スケジュールの設定に使われることが多いです。教員が「中旬に中間試験を行います」と通知する場合、生徒たちは11日から20日の間に試験が実施されることを理解するでしょう。 - 終旬(下旬)
経理部門では、月末の業務が忙しくなる典型的な例です。「終旬には決算作業に取り掛かります」との発表があれば、従業員は21日以降に財務報告のためのデータ集計や分析作業が本格化することを意味します。
月の各旬の定義
月の各旬は以下のように区切られます:
- 初旬(上旬):月の1日から10日まで
- 中旬:月の11日から20日まで
- 終旬(下旬):月の21日から月末まで
「初旬」は「上旬」と同様に使われることがあります。
初旬と中旬の区分
初旬および中旬は、月の日数にかかわらず、それぞれ10日間で区切られ、この区切りは全ての月に適用されます。
英語では、初旬を「beginning」「early」、中旬を「middle」「mid」と表現するのが一般的です。
終旬の範囲
終旬はその月の21日から末日までを指します。具体的には、
- 1、3、5、7、8、10、12月は21日から31日まで
- 4、6、9、11月は21日から30日まで
- 2月は21日から28日、閏年では29日まで
月によって終旬の日数が異なります。
英語では終旬を「late」「end」と表現します。
「旬」の時間単位としての意味
「旬」とは一般的に10日間を示す時間の単位で、時間を計る「日」や「分」などと同じように使用されます。
この単位は、「旬間」とも称され、10年を「旬年」、10か月を「旬月」と表すこともあります。この単位は中国で紀元前から存在している古いものです。
「上旬以降」「中旬以降」の理解と正しい使い方
【本文】月の区切りである初旬、中旬、終旬の意味に加えて、よく使われる「以降」という表現について解説します。
「上旬以降」と「中旬以降」の範囲とは?
しばしば告知や指示で用いられる「上旬以降」や「中旬以降」は、具体的な日付を示さずに使われることが多く、その曖昧さから混乱を招くことがあります。
「中旬以降」はどの期間を示すか?
「中旬以降」という表現は一般的に11日から月末までの期間を指します。ただし、20日以降を含む場合には「下旬」と表現されることが一般的です。
そのため、通常は中旬の始まりから月末までを考えるべきですが、15日頃から月末というようにより広義に使われることもあります。
「上旬以降」の意味は?
あまり一般的ではないものの、「上旬以降」という言葉も時折耳にします。
この表現が月全体を含むかと誤解されがちですが、実際には10日以降を指すことが多いです。もし全月を表現する必要がある場合、「○○月」と表現する方が明確です。
月の初旬(上旬)・中旬・終旬(下旬)についてのまとめ
この記事では、月の初旬(上旬)、中旬、終旬(下旬)がどの期間を指すのかについて詳しく解説しました。
これらの区分は便利ですが、具体的な日付が曖昧であることが多いです。具体的には、初旬(上旬)は月の1日から10日までを、中旬は11日から20日までを、終旬(下旬)は21日から月末までを示します。
また、この記事では「上旬以降」や「中旬以降」といった表現の使い方についても説明しました。
例えば、「中旬以降」は一般に11日から月末までを指し、「上旬以降」は10日以降を指すことが多いです。これらの表現は時として月全体を含む場合もあり、その際は月全体を指す表現として「○○月」と言う方が明確です。
このようなあいまいな表現によって混乱が生じることがあるため、重要な用事の際には日数や日付を具体的に明示したり、確認したりする方が良いでしょう。