Windows 11で作業中に突然画面が青くなり、英語のエラーメッセージが表示されて強制再起動される―こんなブルースクリーン(BSOD)に遭遇して、パニックになっていませんか?
「CRITICAL_PROCESS_DIED」や「MEMORY_MANAGEMENT」といった意味不明な英語エラーが表示され、再起動を繰り返すと、「パソコンが壊れた?」「データが消えた?」と不安になりますよね。
安心してください。Windows 11でブルースクリーンが発生しても、必ずしも故障とは限りません。原因はかなり絞ることができ、多くの場合は順番に対処していけば確実に解決できます。この記事では、ブルースクリーンの原因と今すぐ試せる8つの対処法を詳しく解説します。
Windows11でブルースクリーンが起きる主な原因
ドライバーの不具合(最頻出)
Windows 11でブルースクリーンが発生する最も多い原因は、ドライバーの不具合です。
特に、グラフィックドライバー、ネットワークドライバー、USB機器やプリンターなどの周辺機器ドライバーで問題が発生すると、システム全体が不安定になりブルースクリーンが発生します。新しいハードウェアを接続した直後や、ドライバーを更新した後に症状が現れることが多いのが特徴です。
古いドライバーとWindows 11との互換性問題や、破損したドライバーファイルが原因となるケースがほとんどです。
大型アップデート後の影響(24H2 / 25H2)
Windows 11の24H2や25H2といった大型アップデート後に、ブルースクリーンが頻発するようになったケースも多く報告されています。
大型アップデートでは、システムカーネルやドライバーインターフェースに大幅な変更が加えられるため、既存のドライバーやハードウェアとの互換性問題が発生することがあります。また、アップデート処理中にシステムファイルが破損した場合にも、ブルースクリーンが発生しやすくなります。
▶ 24H2 / 25H2アップデート後に起きやすい不具合や注意点は、
「Windows11 24H2 / 25H2アップデート完全ガイド」で詳しく解説しています。
メモリ・ストレージの異常
物理的なハードウェア障害も、ブルースクリーンの重要な原因の一つです。
メモリ(RAM)に不良セクターがある場合や、SSD・HDDに読み書きエラーが発生している場合、データの読み込み時にシステムエラーが発生してブルースクリーンが表示されます。特に「MEMORY_MANAGEMENT」や「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」といったエラーコードの場合は、メモリ関連の問題である可能性が高くなります。
システムファイル破損
強制終了の繰り返しやWindows Update失敗により、重要なシステムファイルが破損することがあります。
特に、電源を強制的に切る操作を繰り返したり、更新プログラムのインストール中に電源が落ちたりすると、システムの整合性が崩れてブルースクリーンが発生しやすくなります。「CRITICAL_PROCESS_DIED」や「SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION」といったエラーコードが表示されることが多いです。
セキュリティソフト・常駐アプリ
サードパーティ製のセキュリティソフトや常駐アプリが原因でブルースクリーンが発生することもあります。
特に、複数のセキュリティソフトが同時にインストールされている場合や、古いバージョンのセキュリティソフトがWindows 11と互換性問題を起こしている場合に、システムの競合が発生してブルースクリーンが頻発します。
よくあるブルースクリーンエラーコード一覧
Windows 11でよく見られるブルースクリーンエラーコードを紹介します。
主要なエラーコード:
- CRITICAL_PROCESS_DIED – 重要なシステムプロセスの異常終了
- MEMORY_MANAGEMENT – メモリ管理エラー
- IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL – ドライバーの権限エラー
- SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION – システムサービスの例外エラー
- DRIVER_POWER_STATE_FAILURE – ドライバーの電源状態エラー
重要: エラーコードが違っても、対処法はほぼ共通です。個別のコードに囚われず、以下で紹介する対処法を順番に実行することで、ほとんどのケースで解決できます。
今すぐできる!ブルースクリーン対処法8選
対策① エラーコードを確認する
ブルースクリーン発生時に表示されるエラーコードを必ず記録してください。
記録方法:
- スマートフォンで画面を撮影(推奨)
- エラーコードをメモ帳に記録
- 再起動後でもイベントビューアーで履歴確認可能
確認手順(再起動後):
- Win + X → 「イベントビューアー」
- 「Windowsログ」→「システム」
- エラー時刻付近の「エラー」レベルのログを確認
エラーコードを把握することで、より効果的な対処を行えます。
対策② 周辺機器をすべて外す
接続している周辺機器が原因でブルースクリーンが発生している可能性を排除します。
取り外し対象:
- USBメモリ、外付けHDD・SSD
- プリンター、スキャナー
- Webカメラ、マイク
- ゲームコントローラー
- Bluetooth機器
手順:
- マウス・キーボード以外のすべての機器を取り外す
- パソコンを再起動
- ブルースクリーンが発生しないかを数時間テスト
- 問題なければ機器を1つずつ再接続
この方法で原因となる機器を特定できれば、そのドライバーの更新や交換を検討してください。
対策③ セーフモードで起動
セーフモードでの起動により、サードパーティ製ドライバーや常駐ソフトの影響を除外できます。
起動手順:
- 電源ボタン長押しで強制終了を3回繰り返す
- 4回目の起動時に「自動修復」画面が表示
- 「詳細オプション」→「トラブルシューティング」
- 「詳細オプション」→「スタートアップ設定」
- 「4」キーでセーフモードを選択
セーフモードで安定して動作する場合は、ドライバーまたは常駐ソフトウェアが原因と特定できます。
対策④ ドライバーを更新/戻す(最重要)
最も効果的な対処法として、問題のあるドライバーを特定して更新または以前のバージョンに戻します。
グラフィックドライバーの更新:
- デバイスマネージャーを開く
- 「ディスプレイアダプター」を展開
- グラフィックカードを右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
ドライバーを戻す場合:
- 同様にグラフィックカードを右クリック
- 「プロパティ」→「ドライバー」タブ
- 「ドライバーを元に戻す」をクリック
特に、NVIDIA、AMD、Intelのグラフィックドライバーは、メーカー公式サイトから最新版をダウンロードすることを推奨します。
※ 画面が真っ黒になって操作できない場合は、
「Windows11で画面が真っ黒になる原因と直し方」も参考にしてください。
対策⑤ Windows Updateを最新にする
システムの不具合修正パッチを適用して、ブルースクリーンの根本原因を解決します。
手順:
- 設定 > Windows Update
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新をすべてインストール
- オプション更新(ドライバー更新含む)も確認
Microsoft は定期的にブルースクリーンの原因となる不具合を修正しており、最新の更新で解決される場合が多くあります。
対策⑥ システムファイルを修復(SFC / DISM)
破損したシステムファイルを修復するWindowsの標準ツールを実行します。
SFC(システムファイルチェッカー)の実行:
- Win + X → 「ターミナル(管理者)」
sfc /scannowと入力してEnter- スキャン完了まで待機(20-30分程度)
DISM(システムイメージ修復)の実行:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
これらのコマンドは安全で、システムファイルの整合性をチェックして自動修復してくれます。
対策⑦ メモリ・ディスクチェック
ハードウェア障害の可能性をWindowsの標準ツールでチェックします。
メモリ診断の実行:
- Win + R →
mdsched.exeと入力 - 「今すぐ再起動してメモリの問題を確認する」
- 再起動後、自動でメモリテストが実行される
ディスクチェックの実行:
- エクスプローラーで「PC」を開く
- Cドライブを右クリック → 「プロパティ」
- 「ツール」タブ → 「チェック」
- 「ドライブのスキャン」を実行
異常が検出された場合は、メモリやストレージの交換を検討してください。
対策⑧ 最終手段(復元・修復)
上記すべてで改善しない場合は、システムの復元や修復を実行します。
システムの復元:
- コントロールパネル > システムとセキュリティ > システム
- 「システムの保護」→ 「システムの復元」
- 問題発生前の復元ポイントを選択
スタートアップ修復:
- インストールメディアまたは回復ドライブで起動
- 「コンピューターを修復する」
- 「トラブルシューティング」→「スタートアップ修復」
これらの処理により、システム全体が正常な状態に復旧される場合があります。
アップデート後に頻発する場合の判断基準
Windows 11の24H2や25H2といった大型アップデート後にブルースクリーンが発生した場合の対応について説明します。
様子見で良いケース:
- 数回だけの発生で、その後は安定している
- 特定の操作時のみ発生する
- アップデート後1週間以内の発生
積極的対処が必要なケース:
- 毎日のようにブルースクリーンが発生
- 起動のたびにブルースクリーンになる
- データの損失リスクがある状況
アップデート直後の一時的な不安定は珍しくありませんが、頻発する場合は上記の対処法を順次実行することをおすすめします。
ブルースクリーンを防ぐ予防策
今後ブルースクリーンの発生を最小限に抑えるため、以下の点に注意してください。
ドライバー更新は慎重に: 動作が安定している状態では、無理にドライバーを更新する必要はありません。更新する場合は、事前にシステムの復元ポイントを作成してください。
強制終了を避ける: フリーズが発生しても、可能な限りCtrl + Alt + Delやタスクマネージャーで対処し、電源ボタンでの強制終了は最後の手段にしてください。
常駐アプリを増やしすぎない: スタートアップアプリが多すぎると、システムが不安定になりブルースクリーンのリスクが高まります。定期的に不要な常駐アプリを無効化してください。
まとめ:Windows11のブルースクリーン原因と対処法
Windows11のブルースクリーンは、ドライバーや一時的なシステム不具合が原因であることがほとんどです。
まずはエラーコードを確認し、周辺機器の取り外しやドライバーの見直しから試してください。
なお、ブルースクリーン以外にも、フリーズ・画面真っ黒・タスクバーが消える・起動が遅いなどの症状が出ている場合は、Windows11の不具合を症状別にまとめた記事もあわせて確認すると解決が早くなります。
ブルースクリーンが出ても、慌てて初期化や修理に出す必要はありません。
ほとんどの場合、この記事の手順で原因を切り分け、解決できます。

