Windows 11 25H2にアップデートしてから、「パソコンの動作が急に重くなった」「ブルースクリーンが出るようになった」「Wi-Fiがすぐ切れる」という症状でお困りではないでしょうか。
せっかくアップデートしたのに、逆に使いにくくなってしまうのは本当に困りますよね。特に仕事や大切な作業の最中にシステムが不安定になると、大きなストレスになります。
でも、安心してください。25H2の不具合の多くは適切な順番で対処すれば解決できます。
2026年6月時点の最新情報(累積更新プログラム適用後の状況)を踏まえ、症状別に具体的な解決手順をまとめました。まず下の症状チェックリストで自分の状況を確認してから、該当する章に進んでください。
この記事でわかること
- 25H2で報告されている主な不具合の全体像(2026年最新)
- 症状別の具体的な解決手順
- 再発防止のための予防策
- よくある質問と回答
【まず確認】あなたの症状はどれですか?
以下の中から当てはまる症状を見つけて、該当する章にジャンプしてください。
| 症状 | 該当する章 |
|---|---|
| 起動が遅くなった・ブルースクリーンが出る | システム関連の不具合 |
| OfficeやAdobeが動かない | アプリケーション互換性の問題 |
| Wi-Fiが切れる・Bluetoothが繋がらない | ネットワーク・接続関連の不具合 |
| 全体的に動作が重くなった | パフォーマンス低下 |
| Copilot機能の動作がおかしい | Copilot+PC固有の問題(2026年新情報) |
Windows 11 25H2で報告されている主な不具合一覧(2026年最新)
25H2は2024年10月にリリースされ、AI機能の強化やセキュリティ改善が含まれています。しかし一部の環境では、2026年現在も以下のような不具合が報告されています。
2025年後半〜2026年にかけて新たに判明した問題
2025年後半以降の累積更新プログラム(KB5043145、KB5046617など)の適用後に、新たな症状が報告されています。
- Copilot機能の過剰なリソース消費:Copilot+PC環境でAI処理がバックグラウンドで常時動作し、メモリ・CPU使用率が高止まりするケース
- 印刷スプーラーの不具合:一部のプリンタードライバーとの組み合わせで、印刷ジョブがキューに溜まり続ける問題(KB5046617で部分的に修正済み)
- エクスプローラーの応答遅延:フォルダを開くたびに数秒フリーズする症状が特定の構成で発生
- TPM 2.0関連のエラー:セキュリティチップとの通信エラーが起動時ログに記録されるケース
引き続き報告されている従来の不具合
- 起動時間の延長(特にHDD環境)
- スリープ復帰後の画面・入力デバイスの不応答
- ブルースクリーン(BSOD)の発生
- Wi-Fi接続の不安定化
- DirectX 12使用ゲームのフレームレート低下
なお、Windows 11全般の不具合については、Windows11の不具合まとめ|重い・フリーズ・再起動など症状別の完全対処ガイドもあわせてご覧ください。
システム関連の不具合と解決方法
起動時間が長くなった場合の解決手順
高速スタートアップの無効化
起動時間の延長は、高速スタートアップ機能との相性問題が原因のケースが多いです。まずこちらを試してみてください。
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「システム」→「電源とバッテリー」を選択
- 「追加の電源設定」をクリック
- 「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 設定を保存して再起動
これだけで改善するケースが非常に多いです。再起動後に起動時間を計測してみてください。
不要なスタートアッププログラムの無効化
25H2アップデート後に、Copilot関連のプロセスや各種アプリの自動起動が増えている場合があります。
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 「スタートアップへの影響」が「高」になっているアプリを確認
- 不要なものを右クリックして「無効化」
Windows 11の起動全般についての詳細は、Windows11の起動が遅い原因と解決法|今すぐできる7つの高速化対策で詳しく解説しています。
ブルースクリーン(BSOD)の対処法
ブルースクリーンは焦りますが、原因を特定して対処すれば解決できます。まずはエラーコードを確認しましょう。
よく見られるエラーコードと対処の方向性
| エラーコード | 主な原因 |
|---|---|
| IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL | ドライバーの互換性問題 |
| SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION | システムファイルの破損またはドライバー問題 |
| MEMORY_MANAGEMENT | メモリの問題 |
| CRITICAL_PROCESS_DIED | システムプロセスの異常終了 |
ドライバーの更新
- デバイスマネージャーを開く(スタートメニューで検索)
- 警告マーク(黄色い「!」)が表示されているデバイスを確認
- 問題のあるデバイスを右クリック→「ドライバーの更新」
- グラフィックドライバー(NVIDIA・AMD・Intel)は製造元サイトから最新版を入手するのが確実
メモリ診断の実行
- スタートメニューで「mdsched」と入力して「Windows メモリ診断」を起動
- 「今すぐ再起動して問題の有無を確認する」を選択
- 診断結果でエラーが出た場合はメモリの交換を検討
ブルースクリーンの詳細な原因分析については、Windows11のブルースクリーン原因と対処法|エラーコード別に完全解説をご覧ください。
スリープ復帰後の不応答
スリープからの復帰で画面が黒いまま、またはマウス・キーボードが動かない場合は以下を試してください。
- 電源ボタンを短押し(シャットダウンではなく、復帰を促す操作)
- それでも反応しない場合は、デバイスマネージャーでWi-FiアダプターとBluetoothアダプターの電源管理設定を見直す(後述のネットワーク章を参照)
- 根本的な対処としては、グラフィックドライバーを最新版に更新
アプリケーション互換性の問題と対処法
Microsoft Officeの動作不良
Officeクイック修復
ファイル保存エラーや機能が使えない症状は、まずクイック修復を試してください。
- 設定から「アプリ」を選択
- 「Microsoft 365」または「Microsoft Office」を検索
- 「詳細オプション」をクリック
- 「クイック修復」を実行(インターネット不要・数分で完了)
クイック修復で解決しない場合は「オンライン修復」を選択。安定したインターネット接続環境で実行してください。
Office 2019/2021の注意点
Office 2019・2021をお使いの場合、25H2との互換性パッチがMicrosoftからリリースされています。Windows Updateを最新の状態にしてから、Office側のアップデートも確認してください。
Adobe製品の互換性対応
Photoshop・Illustrator・Premiere Proなどで不具合がある場合は以下の手順を試してください。
互換モードでの実行
- Adobe製品のアイコンを右クリック→「プロパティ」
- 「互換性」タブをクリック
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
- 「Windows 10」を選択して適用
管理者権限での実行
プロパティの「互換性」タブで「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れて試してください。Adobe Acrobatの不具合はこれで解消するケースが多いです。
Adobe Creative Cloudのキャッシュクリア
- Creative Cloudアプリを開く
- 右上のアカウントアイコン→「環境設定」
- 「キャッシュ」→「クリア」を実行
ネットワーク・接続関連の不具合対策
リモートワーク中のWi-Fi切断は特に困りますね。こちらは対処法が確立していますので、順番に試してみてください。
Wi-Fi接続の安定化
ネットワークドライバーの再インストール
- デバイスマネージャーを開く
- 「ネットワークアダプター」を展開
- Wi-Fiアダプターを右クリック→「デバイスのアンインストール」
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェック
- 再起動(Windowsが自動でドライバーを再インストール)
Wi-Fiアダプターの電源管理設定の変更
省電力のためにWi-Fiアダプターの電源を自動で切る設定が、接続の不安定につながるケースがあります。
- デバイスマネージャーでWi-Fiアダプターを右クリック→「プロパティ」
- 「電力の管理」タブをクリック
- 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す
DNSサーバーの変更
接続は繋がっているのにサイトが開けない・遅いという場合はDNS変更が効果的です。
- 設定→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」
- 接続中のネットワーク名をクリック
- 「DNSサーバーの割り当て」→「編集」
- 「手動」を選択して以下を入力:
- 優先DNS:
8.8.8.8(Google DNS) - 代替DNS:
8.8.4.4
- 優先DNS:
Wi-Fiの詳細な解決法については、Windows11でWi-Fiが繋がらない原因と解決法|突然接続できない時の対処法をご覧ください。
Bluetooth接続の修復
Bluetoothサービスの再起動
- Windowsキー + R を押して「services.msc」と入力
- 「Bluetooth Support Service」を探す
- 右クリックして「再起動」
- 「Bluetooth Audio Gateway Service」も同様に再起動
Bluetoothドライバーの更新
デバイスマネージャーの「Bluetooth」セクションからアダプターを選択し、製造元サイトから最新ドライバーをダウンロードして適用してください。Intel製チップを搭載したPCの場合は、Intel Bluetooth driverの最新版で解消するケースが多いです。
パフォーマンス低下の原因と改善方法
「なんとなく全体的に重い」という場合は、複数の要因が絡み合っていることが多いです。以下の順番で試してみてください。
ステップ1:システムファイルの整合性確認(SFCスキャン)
- スタートメニューを右クリック→「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」
- 以下のコマンドを入力してEnter:
sfc /scannow
- スキャン完了まで30分〜1時間待つ(進行中はPCを操作しない)
- エラーが見つかった場合は自動修復される
SFCで解決しない場合は、さらに深いレベルでの修復コマンドを実行します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
完了後、もう一度 sfc /scannow を実行してください。
ステップ2:ディスクの最適化
一時ファイルの削除
アップデート時に作成される「以前のWindowsインストール」ファイルが数GB以上残っている場合があります。
- 設定→「システム」→「ストレージ」
- 「一時ファイル」をクリック
- 削除するカテゴリを選択:
- 一時ファイル
- 以前のWindowsインストール(これが特に大きいことが多い)
- Windows Updateのクリーンアップ
- 「ファイルの削除」を実行
ステップ3:不要なバックグラウンドアプリの無効化
25H2ではCopilot関連のバックグラウンドプロセスがリソースを消費するケースが増えています。
- 設定→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「スタートアップ」で不要なアプリをオフにする
- タスクマネージャーの「プロセス」タブでCPU・メモリ使用率が高いプロセスを確認
ステップ4:視覚効果の調整
見た目よりパフォーマンス優先にしたい場合に有効です。
- スタートメニューで「パフォーマンスの調整」と検索
- 「Windowsのデザインとパフォーマンスの調整」を選択
- 「パフォーマンスを優先する」を選択
Windows 11の起動・パフォーマンスについては、以下の記事も参考にしてください。
Copilot+PC固有の問題【2026年新情報】
2026年現在、Snapdragon X・Intel Core Ultra(Series 2)搭載のCopilot+PC環境で特有の問題が報告されています。
Recallの誤動作によるストレージ消費
Windows 11 25H2で導入されたRecall(スクリーンショット自動保存機能)が、設定していないのもかかわらずバックグラウンドで動作し、ストレージを消費するケースがあります。
確認・無効化の手順:
- 設定→「プライバシーとセキュリティ」→「Recall」
- 「スナップショットを保存する」をオフにする
AIプロセスによるメモリ高使用率
Copilot+PC向けのAI処理プロセス(AIXHost.exe等)がメモリを大量消費する場合があります。
- タスクマネージャーでAIXHost.exeのメモリ使用量を確認
- 異常に高い場合(2GB超)は、Windowsのフィードバックハブで報告するとともに、設定からCopilot関連機能を一時的にオフにする
Windows 11 25H2不具合の予防策と事前準備
今後のアップデートで同じ問題を繰り返さないために、以下の習慣を取り入れておきましょう。
復元ポイントの定期作成
重要なアップデート前には、手動で復元ポイントを作成しておくと安心です。
- コントロールパネルから「システム」を開く
- 「システムの保護」をクリック
- 「作成」ボタンをクリック
- 説明に「アップデート前 2026-XX-XX」などと記入
ドライバーの事前更新
アップデート前に以下のドライバーを最新版にしておくと、互換性問題を大幅に減らせます。
- グラフィックドライバー(NVIDIA・AMD・Intelの公式サイトから)
- ネットワークアダプタードライバー
- サウンドドライバー
- チップセットドライバー
企業環境での対応策
企業でWindows 11 25H2を管理している場合は、段階的展開(まずテスト端末で先行導入→問題なければ部門展開)と、グループポリシーによるアップデート時期の制御が有効です。
Windows Update for Businessを活用すると、全社一斉アップデートを避けた計画的な展開が可能になります。
25H2対応CPUの確認は、Windows 11 25H2対応CPU完全ガイド【Microsoft公式準拠】をご参照ください。
よくある質問と回答
Q1. 25H2の不具合はいつ修正されますか?
MicrosoftはWindows 11の不具合を毎月第2火曜日の月例アップデート(Patch Tuesday)で修正しています。2026年現在、25H2の主要な不具合の多くはすでに修正済みです。ただし、サードパーティ製ソフトやハードウェア固有の問題については、各メーカーの対応待ちになるケースもあります。Windows Updateを常に最新の状態に保つことが基本的かつ最も有効な対策です。
Q2. 25H2から前のバージョンに戻せますか?
アップデートから10日以内であれば、設定→「Windows Update」→「更新の履歴」→「回復オプション」から前のバージョンに戻せます。10日を過ぎた場合やディスククリーンアップを実行した場合は、事前に作成したシステムイメージバックアップからの復旧が必要です。
Q3. 特定のソフトだけが25H2で動かない場合は?
以下の順番で試してください。①互換モード(Windows 10)を適用、②管理者として実行、③ソフトの最新バージョンを確認(メーカーサイト)、④クリーンインストールを試す。それでも解決しない場合は、ソフトのメーカーサポートに「Windows 11 25H2環境での動作不具合」として問い合わせると、専用パッチが提供されることがあります。
Q4. 会社のパソコンで不具合が出た場合は?
まずIT部門に症状・発生タイミング・影響範囲を詳しく報告してください。独断での設定変更や再インストールはセキュリティポリシー違反になる場合があります。応急対処として互換モードや回避策を使いつつ、組織の対応を待つのが基本です。
Q5. Copilot+PC(新しいAI PC)での25H2は安定していますか?
2026年現在、Copilot+PC向けの最適化が進んでおり、基本的な動作は安定してきています。ただし、RecallやAI関連機能については個別の問題報告がまだあります。RAM 16GB以上の環境であれば、AI機能のパフォーマンスも大幅に改善します。
Q6. メモリ使用量が増加した場合の対処法は?
25H2ではAI機能・セキュリティ機能の強化によりメモリ消費が増える傾向があります。①スタートアップアプリの無効化、②バックグラウンドアプリの制限、③Copilot関連機能の一部オフ、④仮想メモリの最適化、を順に試してください。RAM 8GB以下の環境では16GBへの増設も効果的です。
Q7. アップデート後にファイルが見つからない場合は?
Cドライブ直下に「Windows.old」という隠しフォルダが作成されている場合があります。ここにアップデート前のファイルが保存されていることがあります。また、OneDriveの同期設定が変わっていないか確認してください。それでも見つからない場合はWindowsの検索機能で全ドライブ検索を実行してください。
Q8. グラフィック(映像)がおかしくなった場合は?
ディスプレイドライバーの更新が最優先です。NVIDIA・AMD・IntelそれぞれのGPUで専用ツール(GeForce Experience、AMD Software Adrenalin、Intel Arc Control)を使うと確実に最新ドライバーに更新できます。ゲームのフレームレート低下はDirectXランタイムの更新でも改善することがあります。
Q9. 印刷ができなくなった場合は?
25H2では印刷スプーラーの不具合が一時期報告されていました(KB5046617で修正済み)。Windows Updateを最新状態にしても印刷できない場合は、①印刷スプーラーサービスの再起動(services.msc→Print Spooler→再起動)、②プリンタードライバーの再インストール、を試してください。
Q10. 25H2の新機能を活かしながら安定して使うには?
新機能はすべて一度に有効にせず、1〜2週間ごとに段階的に導入するのがおすすめです。特にCopilot・Recall・AI機能は、まず重要度の低い作業で試用してから本格活用に移行してください。定期的な復元ポイント作成とシステムバックアップの習慣が、長期安定運用の基盤になります。
まとめ:Windows 11 25H2を安定して活用するために
Windows 11 25H2の不具合は確かに存在しますが、2026年現在は累積更新プログラムの適用により、初期リリース時に比べて大幅に改善されています。
今すぐできる対策まとめ
- Windows Updateを最新の状態にする(これだけで多くの問題が解消)
- グラフィックドライバーを公式サイトから更新する
- 高速スタートアップを無効化する(起動時間の改善に効果大)
- 不要なスタートアップアプリを無効化する
- SFCスキャンでシステムファイルを確認する
症状が続く場合は、本記事の各章を参考に症状別の対処を試みてください。どうしても解決しない場合は、Microsoftサポートや、お近くのPCサポート専門店への相談も選択肢に入れてみてください。
新しいWindows 11の機能を安心して活用するために、本記事がお役に立てれば幸いです。

