最近、「中国からの電話で追加の通話料がかかるのではないか」という不安が広がっています。
実際には、中国からの電話で追加の通話料は発生しません。しかし、詐欺や迷惑行為が目的である場合が多いため、折り返す必要はありません。
この記事では中国からの迷惑な電話について詳しく解説します。
中国からの電話はなぜかかってくるのか?その背景とは?
中国からの電話を受けた場合、どのような対応が適切か、またどのように予防策を講じるべきかについて説明します。
自動的に国際電話を拒否する設定や、スマホで簡単にできる着信拒否設定、未知の発信者を自動で消音にする設定が、かなり効果的と言われています。
固定電話や詐欺に関する相談窓口も活用できます。詐欺電話は特に、日本に住む中国人をターゲットにしていることが多いようです。
中国語での誘導を含む詐欺の手口
この手口では、電話で中国語の案内が流れ、「中国警察」や「中国大使館」を名乗り、重要な料金の支払いを促します。これにより、多くの人が騙され、非現実的な理由でお金を要求されているようです。
最近のニュースなどで、多額の被害に遭った中国人の事例が報じられています。
迷惑電話としての単純な嫌がらせ
中国からの迷惑電話もあります。これには、不満を中国語で訴える、無音のまま、あるいは電話に出た途端に切るという行為が含まれます。
これらはしばしば社会問題への抗議として行われますが、実際には何の解決にもなっていないのに、何故か繰り返し行われています。単なる自己満足以外の何物でもないと思いますが。
国際的なワンギリ詐欺の実態
中国からのワンギリ詐欺では、着信後の折り返しを待ち構えています。
この手法では、電話会社と結託しており、折り返すと高額な通話料が発生する可能性があります。ワンギリ電話を受けた場合、興味を持っても、絶対に折り返しせず、無視するようにしましょう。
中国からの電話応答後のリスクについて
中国からの電話に出ることによって発生する可能性のあるリスクについてご説明します。
詐欺のターゲットにされやすい
電話に出たことで、「対応可能な相手」と見なされ、詐欺師から狙われるリスクが高まります。その結果、さらに多くの詐欺を目的とした電話やメールが送られてくることがあります。
問題を避けるためにも、最初から応答しないのが最良の策です。
通話料の発生リスク
通常、中国からの電話で特別な通話料がかかることはありませんが、例外的な場合もあります。
たとえば、海外にいる場合や、発信者負担でない設定の場合、受話側が通話料を支払うことになる可能性があります。また、特定の状況下で「着信料」が発生することもあるため、電話に出てしまったら速やかに切断することが大切です。
もし電話を保留にして放置すると、意図しない高額な通話料を請求されることがありますので注意が必要です。
中国からの電話への対処法
中国からの電話に折り返してしまうと高額な通話料が発生するリスクがあるため、着信履歴があっても絶対にかけ直さないことが重要です。また、疑わしい電話は無視するのが最善の対策です。
折り返しの回避
中国から電話があった場合、たとえ着信履歴が残っていても絶対に折り返さないようにしましょう。
折り返しを行うと、高額な通話料が発生する可能性があります。主要キャリアの通話料金は以下の通りです。
- ドコモ:中国宛30秒で49円
- au:中国宛30秒で55円
- ソフトバンク:中国宛30秒で99円
- 固定電話:6秒で14円 これは記事執筆時の情報です。折り返す際には、費用が自己負担となることを考慮してください。
無視が効果的
中国からの怪しい電話は、基本的に無視しましょう。
こうした電話はしばしば無差別に発信され、発信者が実際に誰に電話をかけているのか把握していないことが多いのです。無視を続けることで、徐々に他の対象に焦点が移っていきます。ただし、特定のターゲットに何度も連絡が来る場合がありますが、一貫して無視すれば通常はやがて止まります。
繰り返される迷惑電話への効果的な対応策
継続的に迷惑電話がかかってくる場合、より効果的な対策を講じる必要があります。電話会社と協力して、確実な対処法を実施しましょう。
国際電話の自動拒否機能の設定
通信事業者に依頼することで、国際電話を自動で拒否する設定が可能です。
このサービスは追加料金がかかる場合もありますが、迷惑電話を避けたい場合には有効です。お客様サポートは157番で、通話料無料で利用できます。
スマートフォンによる個別の着信拒否
全ての国際電話を拒否する必要はないものの、特定の番号からの着信をブロックしたい場合、スマートフォンの機能を活用する方法があります。
Android端末では操作が機種により異なるため、詳細はオンラインで確認しましょう。
ちなみに、iPhoneの場合は以下の手順で設定できます。
- 電話アプリを開いて、画面下部の緑色の受話器アイコンをタップします。
- 迷惑電話と思われる番号を選び、「i」マークをタップします。
- 「この発信者をブロック」を選択し、リストに追加します。
未登録発信者からの着信音をオフにする
特定の番号ではなく、一般的な未登録の発信者からの着信を遮断するためには、着信音を消す設定が役立ちます。
スマートフォンで「設定」>「電話」>「不明な発信者を消音」を有効にすることで、連絡先に登録されていない番号からの着信に対しても電話が鳴らなくなります。これはキャリアのサービスを利用しないで、手軽に迷惑電話を避ける方法としておすすめです。
固定電話に対する国際電話のブロックと詐欺対策サポート
海外に親しい人がいる場合は完全な通話拒否が難しいこともありますが、不要な国際通話を避けたい場合には、以下のような着信拒否設定やスマートフォンのブロック機能を利用することで問題を解決できます。
国際電話のブロックサービス
固定電話での海外からの電話に困っている方は、国際電話のブロックサービスを利用することが可能です。特に、中国からの頻繁な電話に対して効果的です。
このサービスを使用することで、海外からの発信及び着信を無償で停止できます。
サポートセンターの連絡先:0120-210-364(通話料無料・営業時間は平日9:00から17:00)
警視庁の公式サイトでもこのサービスの利用が推奨されています。
詐欺対応の専用相談ダイヤル
海外からの電話に誤って応答してしまった場合、専門の詐欺対策ダイヤルで対応策を相談できます。ここでは、詐欺被害の疑いがある場合の適切なアドバイスや、他の支援窓口への案内が無料で提供されます。
詐欺対策ダイヤル:#9110
さらに詳細な相談を希望する場合は、「電話de詐欺相談専用ダイヤル」もあります。
電話de詐欺相談専用ダイヤル:0120-494-506(平日の午前8時30分から午後5時15分まで)
直接話をしたい場合は、最寄りの警察署で対応可能です。
NTT迷惑電話対策センター
NTT東日本では、外国からの迷惑電話に対応する専門のセンターが設置されています。このセンターはNTT固定電話ユーザー向けに具体的な相談や対策を提供しています。
NTT迷惑電話対策センターの連絡先:0120-325-263(営業時間は平日及び土日祝日の9:00から17:00、年末年始を除く)
【まとめ】中国からの電話にご注意!追加の通話料は発生するのか?
中国からの迷惑電話に関する不安が高まっており、これに応じるための対策が必要です。
実際には、中国からの通話で追加の料金が発生することはありませんが、詐欺や迷惑行為を目的とした通話が多いため、折り返すべきではありません。
対策としては、自動的に国際電話を拒否する設定、スマートフォンでの着信拒否設定、未知の発信者を自動で消音する設定が効果的です。固定電話ユーザーや詐欺被害に遭った場合の相談窓口も用意されており、警察庁の公式サイトでもこれらの方法が推奨されています。