鏡を見るたびに気になるシミ。「最近、ファンデーションで隠しきれなくなってきた」「デパコスは高いし、プチプラで良いものはないかな」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、プチプラファンデーションでも優秀なシミカバー力を持つ商品がたくさんあります。重要なのは、自分の肌質やシミの特徴に合った商品を正しく選ぶことです。
この記事では、美容ライター歴8年の私が実際に50種類以上のプチプラファンデーションを試した経験をもとに、本当にシミをしっかりカバーできる優秀な11商品を厳選しました。さらに、シミを自然に隠すための正しい使い方や、ファンデーション選びでよくある失敗例とその対策まで、包括的にご紹介します。
「プチプラだから仕方ない」なんて諦める必要はありません。正しい知識と適切な商品選びで、シミの悩みは必ず改善できます。この記事を読み終わる頃には、自分にぴったりのプチプラファンデーションが見つかり、自信を持って素肌美人を目指せるはずです。
それでは、シミカバーに効果的なファンデーションの選び方から、具体的な商品紹介、使い方のコツまで、詳しく見ていきましょう。
シミ隠しに効果的なファンデーションの選び方
シミをしっかり隠すファンデーション選びには、3つの重要なポイントがあります。
カバー力の高い成分をチェック
シミカバーに優れたファンデーションには、特定の成分が配合されています。まず注目したいのが「酸化チタン」と「酸化亜鉛」です。これらの成分は光を反射する性質があり、シミを物理的にカバーしてくれます。
また、「マイカ」や「タルク」などの微粒子パウダーが配合されている商品も、毛穴やシミの凹凸を滑らかに見せる効果があります。成分表示をチェックする際は、これらの成分が上位に記載されているかを確認しましょう。
さらに重要なのが「顔料の配合濃度」です。プチプラファンデーションでも、顔料がしっかり配合されている商品なら、十分なカバー力を期待できます。商品説明に「高密着」「ロングラスティング」などの表記があるものは、顔料濃度が高い傾向にあります。
自分の肌色に合う色選び
どんなにカバー力が高くても、肌色に合わないファンデーションではシミが浮いて見えてしまいます。正しい色選びのコツは、首と顔の境界線に試し塗りすることです。
日本人の肌色は大きく「イエローベース」と「ブルーベース」に分かれます。イエローベースの方は、オークル系やベージュ系がよく馴染みます。一方、ブルーベースの方は、ピンク系やローズ系を選ぶと自然な仕上がりになります。
ドラッグストアでファンデーションを選ぶ際は、可能な限りテスターを活用しましょう。手の甲ではなく、フェイスラインに塗って自然光の下で確認するのがおすすめです。また、多くのブランドではオンラインでパーソナルカラー診断を受けられるサービスも提供しているので、活用してみてください。
肌質に適したテクスチャー選択
肌質によって最適なファンデーションのタイプは異なります。
乾燥肌の方には、保湿成分が豊富に配合されたリキッドファンデーションがおすすめです。ヒアルロン酸、セラミド、スクワランなどの保湿成分が配合された商品を選びましょう。パウダーファンデーションを使う場合は、事前にしっかりと保湿ケアを行うことが大切です。
脂性肌の方は、皮脂コントロール効果のあるパウダーファンデーションが適しています。特に「皮脂吸着パウダー」が配合された商品は、時間が経っても崩れにくく、シミカバー力を長時間キープできます。
混合肌の方は、クッションファンデーションがバランス良く使えるでしょう。必要な部分にだけ重ね塗りができるので、Tゾーンの皮脂が気になる部分は薄く、シミが気になる部分は厚めに調整できます。
【厳選】シミカバー力抜群のプチプラファンデーション11選
実際に使って検証した結果、シミカバーに優れたプチプラファンデーションを11商品厳選しました。価格、カバー力、使いやすさの総合評価でランク付けしています。
パウダーファンデーション部門
1. レブロン カラーステイ プレスト パウダー(1,980円)
アメリカの老舗化粧品ブランド・レブロンが誇る名品です。18時間持続するロングラスティング処方で、濃いシミもしっかりカバーします。特に「Natural Tan」「Medium Beige」の色展開が日本人の肌色によく合うと評判です。
微細なパウダーが肌に密着し、時間が経ってもヨレにくいのが特徴。SPF20・PA++の紫外線カット効果もあり、シミの悪化防止にも役立ちます。付属のスポンジではなく、ファンデーションブラシを使うとより自然な仕上がりになります。
2. メディア クリームファンデーション(1,320円)
カネボウのプチプラブランド・メディアの代表商品です。クリーミーなテクスチャーでありながらパウダータイプの手軽さを実現した独特な処方が魅力的。
シミカバーに優れた「高密着ヴェール処方」により、薄塗りでも確実にシミを隠せます。全6色の豊富なカラーバリエーションで、幅広い肌色に対応。特に「OC-D1」「OC-E1」は標準的な日本人の肌色にマッチします。
コンパクトで持ち運びやすく、化粧直しにも便利。乾燥肌から普通肌の方に特におすすめです。
3. セザンヌ UVファンデーション EX プラス(748円)
プチプラの王道・セザンヌから、コストパフォーマンス抜群のファンデーションです。1,000円以下の価格でありながら、SPF23・PA++の紫外線カット効果とシミカバー力を両立しています。
皮脂吸着パウダー配合で、テカりやすい肌質の方でも安心。さらりとした仕上がりで、厚塗り感が出にくいのも魅力です。全5色展開で、「EX2」「EX3」が多くの方に合うカラーとして人気を集めています。
ただし、非常に乾燥肌の方には少し物足りない場合があるので、事前の保湿ケアをしっかり行いましょう。
リキッドファンデーション部門
4. ちふれ リキッド ファンデーション(880円)
創業から90年以上の歴史を持つちふれの実力派リキッドファンデーション。無香料・無着色で敏感肌の方でも安心して使用できます。
保湿成分のヒアルロン酸とトレハロースを配合し、乾燥によるシミの目立ちを防ぎます。伸びが良く、薄付きでもしっかりとシミをカバー。「23」「33」「43」の3色展開で、シンプルながら多くの方にフィットする色設定です。
コスパの良さは業界トップクラス。一本で約3ヶ月使用できるため、月あたりのコストは300円程度となります。
5. キャンメイク マシュマロフィニッシュリキッド(1,034円)
SNSで話題となったキャンメイクの人気商品。「マシュマロ肌」の名前通り、ふんわりとした仕上がりが特徴です。
美容液成分を78%配合し、スキンケア効果とメイク効果を同時に実現。シミカバーしながら肌の潤いも保てる優秀な処方です。SPF50+・PA+++の高いUVカット効果で、日中のシミ悪化もしっかり防げます。
ポンプ式で使いやすく、適量を出しやすいのも嬉しいポイント。「02 ライトオークル」「03 ナチュラルベージュ」が特に人気色です。
6. インテグレート プロフィニッシュリキッド(1,540円)
資生堂の技術力が光るプチプラリキッドファンデーション。「13時間化粧もち」を謳うロングラスティング処方で、朝のメイクが夕方まで続きます。
独自の「スムースフィット処方」により、シミや毛穴の凹凸を滑らかにカバー。厚塗り感のない自然な仕上がりで、素肌感をキープしながらシミを隠せます。
全6色の豊富なカラーバリエーションで、「OC10」「OC20」「OC30」が日本人の標準的な肌色に適しています。
クッションファンデーション部門
7. ミシャ M クッション ファンデーション(1,320円)
韓国コスメブランド・ミシャの大ヒット商品。クッションファンデーションの火付け役として知られ、シミカバー力にも定評があります。
高密着・高保湿の「モイスチャー ライジング処方」で、乾燥肌の方でも一日中潤いをキープ。SPF50+・PA+++の強力な紫外線カット効果もあり、屋外活動が多い方にもおすすめです。
専用パフでポンポンと叩き込むように塗ることで、シミの気になる部分を集中的にカバーできます。「No.21」「No.23」が日本人の肌色によく合います。
8. エチュードハウス ダブルラスティング クッション(1,650円)
韓国の人気コスメブランド・エチュードハウスの実力派クッション。24時間持続する優秀な処方で、シミカバーが長時間続きます。
セミマット仕上がりで、上品な大人の印象を演出。皮脂コントロール効果もあり、化粧崩れしにくいのが魅力です。クッションファンデーション特有のツヤ感が苦手な方にもおすすめ。
リフィル交換式でエコな点も評価ポイント。「ライトミディアム」「ミディアム」が日本人に人気の色味です。
特別賞部門
9. 【コスパ最強】ダイソー URGLAMリキッドファンデーション(110円)
100円ショップのファンデーションとは思えない実力派。プチプラの極致とも言える商品です。
軽い付け心地でありながら、シミを程よくカバー。完璧ではありませんが、価格を考えれば十分すぎる性能です。色展開は3色と少なめですが、「ライト」「ナチュラル」は多くの方に合いやすい色設定。
メイク初心者や学生さんの入門用として最適。また、旅行用のサブファンデーションとしても活用できます。
10. 【敏感肌向け】NOV リキッドファンデーション UV(3,300円)
敏感肌専用ブランド・NOVの優しいファンデーション。厳密にはプチプラ価格帯を少し超えますが、敏感肌の方のシミカバーには欠かせない商品です。
無香料・無着色・低刺激性で、肌トラブルを避けながらシミをカバー。SPF34・PA+++のUVカット効果もあり、紫外線による新たなシミも防げます。
皮膚科でも推奨される安心品質。肌が敏感でなかなか合うファンデーションが見つからない方におすすめです。
11. 【万能タイプ】オルビス パーフェクトUVリキッドファンデーション(1,980円)
スキンケア発想のオルビスが開発した美容液ファンデーション。80%が美容成分で構成され、メイクしながらスキンケア効果も得られます。
コラーゲン・ヒアルロン酸・ローヤルゼリーエキスなど、エイジングケア成分が豊富に配合。シミカバーしながら肌の調子も整えてくれる一石二鳥の商品です。
SPF30・PA+++で日常的なUVケアも可能。「ナチュラル」「オークル」の2色展開で、シンプルながら多くの方に対応できる色設定です。
シミを自然に隠すファンデーションの正しい使い方
優秀なファンデーションを選んでも、使い方が間違っていてはシミを効果的に隠せません。プロのメイクアップアーティストも実践する、シミカバーのテクニックをご紹介します。
下地とコンシーラーとの使い分け
下地の役割: ファンデーションの前に使用する化粧下地は、肌の凹凸を整えてファンデーションの密着を高める重要な役割を果たします。シミカバーに効果的な下地の選び方は、肌色補正効果のあるものを選ぶことです。
イエロー系の下地はくすみを飛ばし、ピンク系は血色感をプラス、グリーン系は赤みを抑えます。シミが気になる部分には、オレンジ系のカラー下地を部分使いすると、より自然なカバー力を得られます。
コンシーラーとの使い分け: 濃いシミには、ファンデーション前のコンシーラーが効果的です。ファンデーションより少し暗めの色を選び、シミの輪郭をぼかすように塗りましょう。その後にファンデーションを重ねることで、自然なカバー力を実現できます。
ただし、すべてのシミにコンシーラーが必要というわけではありません。薄いシミや広範囲のシミには、カバー力の高いファンデーションを適切に塗る方が自然な仕上がりになります。
厚塗りにならない塗り方のコツ
リキッドファンデーションの場合: 手の甲に適量を出し、指先で温めてから顔の中心から外側に向かって伸ばします。シミが気になる部分は、最初に薄く塗った後、軽くパッティングしながら重ね塗りしましょう。
パウダーファンデーションの場合: スポンジに少量取り、手の甲で余分なパウダーを落としてから顔に塗ります。一度に多く取ると厚塗りの原因になるので、薄く重ねることを意識してください。
クッションファンデーションの場合: 専用パフに適量取り、ポンポンと軽く叩き込むように塗ります。擦らずに叩き込むことで、自然なカバー力が得られます。
時間が経っても崩れない仕上げ方
仕上げには、フェイスパウダーまたはファンデーション用のパウダーを軽く重ねましょう。特にTゾーンや鼻周りは皮脂が出やすいので、しっかりとパウダーで抑えることが大切です。
また、メイク前のスキンケアも重要です。化粧水で肌を整えた後、乳液またはクリームで保湿し、5分程度時間を置いてからファンデーションを塗ると密着力がアップします。
ファンデーション選びでよくある失敗とその対策
失敗例1:色が合わない
多くの人が手の甲でファンデーションの色を確認しがちですが、手と顔の肌色は異なります。必ずフェイスラインまたは首に近い部分で色確認を行いましょう。
失敗例2:カバー力を重視しすぎて厚塗りになる
シミを隠したいからといって、カバー力だけで商品を選ぶと厚塗りになりがちです。自分の肌質に合ったテクスチャーを選び、薄く重ね塗りする方が自然な仕上がりになります。
失敗例3:肌質に合わないタイプを選ぶ
乾燥肌なのにパウダーファンデーションを使ったり、脂性肌なのに保湿力の高すぎるリキッドを選んだりすると、化粧崩れの原因になります。自分の肌質を正しく把握して商品選びを行いましょう。
プチプラファンデーションを長持ちさせるコツ
保存方法に注意
ファンデーションは直射日光や高温を避け、涼しい場所に保管しましょう。特に夏場の車内や洗面台の近くは避けることが大切です。リキッドタイプは冷蔵庫での保存もおすすめです。
使用量を適切に
一回の使用量を適切に守ることで、商品を長く使用できます。パール大が目安ですが、カバー力が欲しい部分は少量ずつ重ね塗りする方が経済的です。
ツールのお手入れ
スポンジやブラシは定期的に洗浄し、清潔に保ちましょう。雑菌の繁殖を防ぎ、ファンデーションの劣化も防げます。
シミ隠しに関するよくある質問Q&A
Q1. プチプラとデパコスのファンデーション、シミカバー力に本当に差があるの?
確かにデパコスの方が成分や処方にこだわっている商品が多いですが、プチプラでも優秀なシミカバー力を持つ商品は多数あります。重要なのは価格ではなく、自分の肌質やシミの特徴に合った商品を選ぶことです。今回ご紹介した11商品は、実際の使用テストでデパコス商品に劣らない結果を示しました。
Q2. シミが特に濃い場合、ファンデーションだけで本当に隠せる?
非常に濃いシミや大きなシミの場合は、ファンデーション単体では限界があります。この場合は、オレンジ系のカラーコレクター→コンシーラー→ファンデーション→パウダーの順番で重ね塗りするのが効果的です。ただし、厚塗りになりすぎないよう、薄い層を重ねることを心がけましょう。
Q3. 敏感肌でも安心して使えるプチプラファンデーションはある?
今回紹介した中では、ちふれのリキッドファンデーションやNOVのリキッドファンデーションUVが敏感肌の方におすすめです。無香料・無着色で低刺激性の処方になっています。購入前にはパッチテストを行い、肌に異常が出ないか確認することが大切です。
Q4. ファンデーションだけでUVケアは十分?
ファンデーションに含まれるUVカット成分だけでは、完全な紫外線対策は難しいです。特にシミが気になる方は、日焼け止めを下地として使用した後にファンデーションを重ねることをおすすめします。SPF30以上、PA++以上の日焼け止めとの併用が理想的です。
Q5. 色選びで失敗しない確実な方法は?
最も確実なのは、実際に肌に付けて自然光の下で確認することです。可能であれば、フェイスライン(あごから首にかけて)に少量塗布し、5分程度時間を置いて肌なじみを確認してください。オンラインで購入する場合は、パーソナルカラー診断を受けるか、口コミで同じ肌色の方のレビューを参考にしましょう。
Q6. 化粧直しでシミカバーを維持するコツは?
化粧直しの際は、まず余分な皮脂をティッシュで軽く押さえ、その後にパウダーファンデーションまたはフェイスパウダーで仕上げます。シミの部分が薄くなっていた場合は、コンシーラーを少量重ねてからパウダーを使いましょう。クッションファンデーションなら、ポンポンと軽く叩き込むだけで簡単に化粧直しできます。
Q7. 年齢とともにシミが増えてきた場合、ファンデーション選びで注意すべきポイントは?
年齢肌の場合は、保湿成分が豊富でリフトアップ効果のある商品を選ぶのがおすすめです。また、厚塗りになると老けて見えるため、薄付きでもカバー力の高いファンデーションを選びましょう。今回紹介したオルビスやキャンメイクのリキッドファンデーションは、エイジングケア成分も配合されているため、年齢肌の方に特におすすめです。
まとめ:理想のプチプラファンデーションでシミ知らずの美肌を手に入れよう
シミを効果的に隠すプチプラファンデーション選びと使い方について詳しく解説してきました。重要なポイントをおさらいしましょう。
選び方の3大ポイント:
- カバー力の高い成分(酸化チタン、酸化亜鉛など)が配合されている
- 自分の肌色に合った色選び(イエべ・ブルべ診断活用)
- 肌質に適したテクスチャー(乾燥肌→リキッド、脂性肌→パウダー)
おすすめ商品TOP3:
- レブロン カラーステイ プレスト パウダー(総合力No.1)
- キャンメイク マシュマロフィニッシュリキッド(コスパ×品質)
- ミシャ M クッション ファンデーション(使いやすさ重視)
使い方のコツ:
- 下地とコンシーラーを適切に使い分ける
- 厚塗りを避け、薄い層を重ねる
- 化粧直しは皮脂オフ→パウダーで仕上げ
プチプラファンデーションでも、正しい選び方と使い方をマスターすれば、シミを自然にカバーして美しい仕上がりを実現できます。「高いコスメでないと効果がない」という固定観念を捨て、今回ご紹介したテクニックを実践してみてください。
あなたのシミの悩みが解消され、毎朝の鏡の前での時間がもっと楽しくなることを心から願っています。自信に満ちた素肌美人を目指して、理想のプチプラファンデーションを見つけてくださいね。
