最近、Windows 11のパソコン全体が重いと感じていませんか?
起動直後は問題ないものの、しばらく使っているうちに操作がもっさりする、アプリの起動に時間がかかる、ブラウザでタブを切り替える度に待ち時間が発生する―こんな症状でお困りの方も多いでしょう。
Windows 11が重くなる原因は1つではありません。しかし、段階的に原因を特定して対処していけば、必ず改善できます。この記事では、動作が遅くなったWindows 11を軽快にする7つの対処法を詳しく解説します。
Windows11が重くなる主な原因
バックグラウンドアプリ過多
Windows 11が重くなる最も一般的な原因は、バックグラウンドで動作しているアプリが多すぎることです。
クラウドストレージの同期、チャットアプリの常駐、ゲームランチャー、音楽配信アプリなどが裏で動き続けることで、メモリとCPUを大量消費します。特に、OneDrive、Dropbox、Google Drive、Skype、Discord、Steam、Spotifyなどは自動起動設定になりがちで、知らないうちにシステムリソースを圧迫しています。
これらのアプリが同時に動作すると、メインの作業用アプリに十分なリソースが回らず、全体的な動作が重くなります。
メモリ不足/CPU高負荷
物理的なシステムリソースの不足も、動作の重さに直結します。
特にメモリ(RAM)が8GB以下のパソコンでは、Windows 11の動作に必要な容量が不足しやすく、複数のアプリを同時使用すると仮想メモリに頼ることになり、動作が著しく遅くなります。また、CPU使用率が常時80%を超える状態では、すべての操作に遅延が発生します。
ブラウザで大量のタブを開いている場合も、メモリを大量消費して全体の動作を重くする主要因となります。
スタートアップ常駐
パソコン起動時から自動で開始される常駐アプリも、継続的な重さの原因となります。
スタートアップに登録されたアプリは、Windows 11の起動直後からメモリとCPUを消費し続けるため、システム全体のパフォーマンスを低下させます。知らないうちにスタートアップアプリが増え続けているケースが非常に多く、定期的な見直しが重要です。
※ パソコンの起動直後から動作が重い場合は、
「Windows11の起動が遅い原因と解決法」もあわせて確認してください。
今すぐできる!Windows11を軽くする対処法7選
対策① タスクマネージャーで負荷確認
まずは現在のシステム負荷状況を正確に把握しましょう。
手順:
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブでCPU・メモリ使用率を確認
- 使用率の高いアプリを特定
注意すべき数値:
- CPU使用率が常時70%以上
- メモリ使用率が85%以上
- 正体不明のプロセスが高負荷
これらの状況が続いている場合は、該当プロセスの終了または原因となるソフトウェアのアンインストールを検討してください。
対策② 不要な常駐アプリ無効化
バックグラウンドで動作している不要なアプリを無効化します。
手順:
- 設定 → アプリ → スタートアップ
- 不要なアプリの「オン/オフ」スイッチを確認
- 必要のないアプリを「オフ」に変更
無効化を推奨するアプリ:
- Spotify、iTunes(音楽アプリ)
- Skype、Discord、Teams(チャットアプリ)
- Adobe製品のアップデーター
- Steam、Epic Games(ゲームランチャー)
- OneDrive(クラウド同期が不要な場合)
これらを無効化することで、システムリソースに大幅な余裕が生まれます。
対策③ スタートアップ整理
起動時の負荷を軽減するため、スタートアップアプリを整理します。
手順:
- Ctrl + Shift + Esc → タスクマネージャー
- 「スタートアップ」タブを選択
- 起動への影響が「高」のアプリを確認
- 不要なアプリを右クリックして「無効にする」
無効化の判断基準:
- 毎日使わないアプリ → 無効化
- 手動起動で十分なアプリ → 無効化
- セキュリティ関連 → 有効のまま
- システム重要機能 → 有効のまま
スタートアップアプリを減らすことで、起動時間の短縮と起動後のパフォーマンス改善の両方が期待できます。
対策④ Windows Updateを最新にする
システムのパフォーマンス改善パッチを適用します。
手順:
- 設定 → Windows Update
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新をすべてインストール
- オプション更新も確認してインストール
Microsoft は定期的にパフォーマンス最適化やメモリ使用量改善のパッチをリリースしており、最新状態にすることで動作の軽快さが向上する場合があります。
▶ Windows11のスタートアップ設定を詳しく知りたい方は
「Windows11スタートアップ設定完全ガイド」も参考にしてください。
対策⑤ ストレージ空き容量確保
ディスクの空き容量不足は、仮想メモリの動作に悪影響を与えて全体の動作を重くします。
手順:
- 設定 → システム → 記憶域
- 「一時ファイル」を選択
- 削除対象をチェックして「ファイルの削除」
削除推奨項目:
- 一時ファイル
- ごみ箱の内容
- ダウンロードフォルダ(確認後)
- 以前のWindowsインストール(アップデート後)
目標: Cドライブの空き容量を最低20%以上確保してください。
対策⑥ ドライバーを更新する
古いドライバーによるパフォーマンス低下を解消します。
重要なドライバー:
- グラフィックドライバー(NVIDIA、AMD、Intel)
- チップセットドライバー
- ネットワークドライバー
手順:
- デバイスマネージャーを開く
- 該当デバイスを右クリック
- 「ドライバーの更新」→「自動検索」
特に、グラフィックドライバーは画面描画のパフォーマンスに直結するため、メーカー公式サイトから最新版をダウンロードすることを推奨します。
対策⑦ 再起動・様子見
上記の対策を実行した後は、必ずパソコンを再起動してください。
再起動の効果:
- メモリのクリア → 断片化解消
- 一時ファイルの削除
- システムプロセスの最適化
- 設定変更の反映
再起動後、数時間使用してパフォーマンスの改善度を確認してください。体感できる軽快さの向上があれば、対策が成功している証拠です。
アップデート後に重くなった場合
Windows 11の24H2や25H2といった大型アップデート直後に動作が重くなった場合は、一時的なバックグラウンド最適化の影響である可能性があります。
アップデート後は以下の処理が実行されるため、数日間は動作が重くなることがあります:
- システムファイルのインデックス再構築
- 検索インデックスの更新
- セキュリティ機能の最適化
- アプリ互換性の確認処理
多くの場合、1週間程度で自然に軽快になるため、他に大きな問題がなければ少し様子を見ることをおすすめします。
それでも改善しない場合の症状別対処
動作の重さと併せて他の症状が現れている場合は、より具体的な対処が必要です。
フリーズが頻発する場合: システム全体が固まる症状が出ている場合は、フリーズ専用の対処法が効果的です。メモリやドライバーの問題により深刻な不具合が発生している可能性があります。
画面が真っ黒になる場合: 動作の重さと併せて画面表示に問題がある場合は、グラフィック関連の不具合が疑われます。ディスプレイドライバーの問題解決が優先されます。
タスクバーが消失する場合: パフォーマンス低下と同時にユーザーインターフェースの問題が発生している場合は、エクスプローラーやシステムファイルの不具合が考えられます。
フリーズが頻発する場合:
→ Windows11が頻繁にフリーズする原因と解決法
画面が真っ黒になる場合:
→ Windows11で画面が真っ黒になる原因と直し方
タスクバーが消失する場合:
→ Windows11でタスクバーが消える原因と直し方
予防策とメンテナンス
今後も軽快な動作を維持するため、以下の習慣を身につけてください。
月1回のメンテナンス:
- スタートアップアプリの見直し
- 一時ファイルの削除
- 不要なソフトウェアのアンインストール
日常的な注意点:
- ブラウザのタブを開きすぎない(10個以下推奨)
- 使わないアプリはこまめに終了
- バックグラウンドアプリの定期確認
起動トラブルは、他の不具合(フリーズ・画面表示・ドライバー問題)と同時に発生することもあります。
Windows11の不具合を症状別に整理した総合ガイドは、以下の記事をご確認ください。
▶ Windows11の不具合まとめ|重い・フリーズ・再起動など症状別の完全対処ガイド
まとめ:Windows11が重い原因と軽くする方法
Windows 11が重い原因として、慢性的な動作の重さは常駐アプリとメモリ不足が9割を占めています。
まずはタスクマネージャーでシステム負荷を確認し、不要な常駐アプリの無効化とスタートアップ整理から始めてください。これらの基本対策だけで、多くの場合は体感できる改善が得られます。
なお、動作の重さ以外にも、フリーズ・画面真っ黒・タスクバーが消える・ブルースクリーンなどの症状が出ている場合は、Windows11の不具合を症状別にまとめた記事もあわせて確認すると解決が早くなります。
なお、ここまで対処しても改善しない場合でも、慌てて初期化や修理に出す必要はありません。
症状に応じた対処を行えば、ほとんどのケースで改善できます。

